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参考情報 [2024年1月~]

【4月】
  • 新型コロナ、世界の死因の第2位に 順位の大きな変動は数十年ぶり 2024.04.23 ForbesJAPAN

    • 1990年から新型コロナウイルス流行前の2019年まで、世界の死因は一貫して、虚血性心疾患、脳卒中、慢性閉塞性肺疾患、下気道感染症が上位を占めていた。この期間中に、すべての死因の死者数が年間で0.9~2.4%減少したことにより、全世界で平均寿命が延びた。

    • ところが、新型コロナウイルスの世界的な大流行で状況は一変。同ウイルスに関連する死者の増加で2019~21年の間に世界の平均寿命は1.6年縮まり、新型コロナウイルスが死因の第2位となった。世界の死因の順位が大きく入れ替わったのは数十年ぶりとなる。

    • 今回の研究は、新型コロナウイルスによる死亡を他の主要な死因と比較した初めてのものとなる。

    • 関連:新型コロナの流行で世界の平均寿命が「1.6年短く」 当初の予想上回る 2024.03.14 ForbesJAPAN

      • 1950年から2021年の間に、世界の平均寿命は49歳から71.7歳へと全体で22.7年伸びたが、この数字は2019年から21年の間に世界全体で1.6年縮まった。

      • 今回の研究では、2020年と21年の世界の死者数1億3100万人のうち、12.3%が新型コロナウイルスに起因する死亡だと推定されている。ここには、ウイルスの直接感染だけでなく、同ウイルスの流行にともなう社会的、経済的、行動的変化で死亡した例も含まれる。

      • このパンデミック(世界的大流行)の間、世界の84%の国と地域で平均寿命が短くなり、新種の病原体が壊滅的な影響を及ぼす可能性が示された

      • ランセットの研究では、初期のパンデミックの影響に加え、世界の人口増加率が2017年以降停滞しており、新型コロナウイルスの流行でさらに急速に減少したことが明らかになった。これに加え、世界の人口は高齢化している。2000年から21年にかけて、調査対象となった188の国と地域で、65歳以上の人口が15歳未満の人口を上回る速度で増加していることが分かった。

 

  • WHOと専門家、コロナ禍受け「空気感染」の定義で合意 2024年4月19日午前 11:58 GMT+92日前更新 REUTERS

    • 世界保健機関(WHO)は18日公表した技術協議文書で、約500人の専門家と空気感染による病気のまん延の定義について初めて合意したと明らかにした。

    • 文書は「空気感染」という表現について、病原体が空気中を移動したり、空気中に浮遊したりすることが主な感染経路となる感染症に用いることができると結論づけた。
      これまでは空気感染と判断する前に高いレベルの証拠が求められたが、新たな定義では曝露の危険性と疾患の重症度も考慮する必要があるとした。また過去には感染症粒子の大きさが「飛沫」か「エアロゾル(空気中を漂う微粒子)」かが争点だったが、新しい定義ではそれを問題視していない。

 

  • 京大と理研が大警告!「コロナに感染」で「心不全のリスクが高まる可能性」の衝撃研究結果 2024.04.09 週刊現代 講談社

    • 研究を発表したのは、日本最高峰の科学研究所で数々のノーベル賞受賞者を輩出している理化学研究所と、京都大学の共同研究チーム。論文は昨年末に発表されたもので、新型コロナウイルス感染症が心不全のリスクを高めること、そして心不全患者を急増させるおそれがあることに強く警鐘を鳴らしている。

    • 「問題は新型コロナウイルス感染症が、見かけ上は治ったように見えても、ウイルスが心臓に残り続けている可能性があることです。心臓に残ったウイルスが、思わぬ悪影響を与えることがあるのです」

    • 「私たちはヒトiPS細胞を使って心臓を模倣したものをつくり、この疑似心臓をコロナに感染させました。すると、一度コロナに感染した心臓は、たとえ回復して見かけ上は元気になっても、心臓にウイルスが残り続けることがあるとわかったのです。

 

  • 新型コロナで自己免疫性リウマチ性疾患リスク上昇 日韓の研究で 2024.04.02 Forbes JAPAN

    • ​日本と韓国の成人を対象とした最近の研究で、新型コロナウイルスが感染後1年以内に自己免疫性リウマチ性疾患(AIRD)の発症リスクを高めることが明らかになった。

    • これには関節リウマチ、乾癬(かんせん)性関節炎、シェーグレン症候群、全身性硬化症、リウマチ性多発筋痛症、混合性結合組織病、皮膚筋炎、多発性筋炎、結節性多発動脈炎、血管炎などの疾患が含まれる。

    • 医学誌「内科学紀要」に掲載された今回の研究では、重度の新型コロナウイルス感染症から回復したワクチン接種済み患者でも、これらの疾患のいずれかに罹患(りかん)するリスクが高まる可能性があることが分かった。

    • 韓国人の対象者のうち3.9%に新型ウイルス感染症の既往歴があり、1%近くが過去にインフルエンザと診断されていた。新型ウイルスに感染したことのある日本人の割合は8.2%と高く、1%近くにインフルエンザの既往歴があった。

[2月]
  • 約1億人を調べた史上最大規模の研究で新型コロナワクチンの健康リスクが明らかに 最終更新日 2024.02.28 WEDNESDAY 公開日 2024.02.27 TUESDAY

    • 9900万人を対象とした史上最大規模の研究で、主としてファイザーとモデルナの開発したmRNAワクチンおよびアストラゼネカが開発したウイルスベクターワクチンの3種類でみられた、副反応13種が調べられています。

    • 最終的な結論として、ワクチン接種の利点が健康リスクを上回っていたことも、あえて先に述べてさせて頂きます。その上で、新たに判明した副反応を報告します。

    • 対象となる副反応は、心臓にかんする「心筋炎(MYO)、心膜炎(PER)」。

    • この調査では、ワクチンを打った後42日間にみられた症状を調査し、打たなかった場合を比較しました。

    • mRNAワクチンは特に心筋症と心膜炎のリスクが高まった

      • 特に、1~2回目の接種においてファイザーやモデルナなどのmRNAワクチンでは心筋症と心膜炎のリスクが増大することが示されました。

    • 新型コロナウイルスのワクチンが脳や脊髄など神経系へ及ぼす影響

      • ギラン・バレー症候群(GBS)がアストラゼネカのワクチンによって2.49倍に増加しているのがわかります。

      • 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)では、アストラゼネカのワクチンで2.23倍、モデルナのワクチンで3.78倍に増加している

    • 新型コロナウイルスのワクチンが血管系へ及ぼす影響

      • 脳静脈血栓症(CVST)頭蓋や硬膜洞でみられる血栓症であり、1回目の接種後にアストラゼネカのワクチンで3.23倍、ファイザーのワクチンで1.49倍に増加しました。

    • ワクチンの利益は健康リスクを上回る

      • 研究結果をまとめると、調査された13種の症状において、ファイザーやモデルナなどmRNA系のワクチンは心筋症や心膜炎などのリスクを増加させ、アストラゼネカのワクチンは顔面麻痺と内臓静脈血栓症以外の11種類全てのリスクを増加させると言えるでしょう。

      • これまでに行われた複数の研究では全て、新型コロナウイルスの感染によって、心筋症や心膜炎などの症状の発生率が大幅に増加することがわかっているからです。

      • さらに感染後に神経系への何らかの影響が出る確率は「617倍」と圧倒的に増化することが報告されています。

      • 最近の研究で、インフルエンザや天然痘、ポリオ、麻疹、おたふく風邪、風疹など、様々な種類のワクチン4億500万回分を分析した結果、新型コロナウイルスワクチンを接種した後に起こる心筋炎や心膜炎の発症率は、これらの他のワクチンを接種した後の発症率と大差ないことがわかりました。

 
  • コロナ感染で慢性疲労リスク4倍 米、後遺症頻度高く「予防策を」 2024/02/15 KYODO

    • 新型コロナウイルスに感染した人はしなかった人に比べ、その後に疲労感の症状が現れるリスクが1.68倍になると、米疾病対策センター(CDC)などのチームが14日発表した。慢性疲労に発展するリスクは4.32倍に上った。疲労感は後遺症の中でも頻度の高い症状で、チームは改めて感染予防の重要性を指摘した。

    • 感染した人の中でも、女性は疲労感が現れるリスクが男性の1.39倍。持病のある人もリスクが高く、胃炎や十二指腸炎があると1.93倍、不安やうつなど精神症状でも1.6倍ほどになった。

    • これまでの研究では、米国の成人の最大15%が新型コロナのさまざまな後遺症状のうち1種類以上を経験している。

 
[1月]
  • コロナ第10波の兆し、今後「心不全パンデミック」の恐れも、研究 感染が心不全のリスクを高める可能性、実験で明らかに 2024.01.27 NATINAL GEOGRPHIC

    • 新型コロナウイルスの感染は昨年11月下旬から年が明けても増える傾向が続き、流行の「第10波」の兆しも見せている。理化学研究所(理研)と京都大学の共同研究グループは昨年末、症状が収まった後もウイルスが心臓に残存すると心不全のリスクが高まる可能性があると発表した。

    • 新型コロナウイルスは流行「第10波」が立ち上がりつつある。国立感染症研究所によると、現在日本で主流とみられるのは、オミクロン株の亜種XBBの一種であるHK.3。XBB全体の約7割を占め、さらにBA.2.86やJN.1など新たな変異株が広がりつつある。対応ワクチンも使われているオミクロン株の仲間だが、専門家は性質が異なる変異株の登場を懸念している。

    • この研究の大きな特徴は人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使ってヒトの心臓組織を作製した実験手法だ。理研・生命機能科学研究センターの村田梢研究員や升本英利上級研究員と京都大学医生物学研究所の朝長啓造教授、牧野晶子准教授らの共同研究グループは、ヒトiPS細胞を使ってヒトの心臓組織の「心臓マイクロ組織」(CMT)を作製した。CMTは心筋細胞やその他の心臓構成細胞で構成され、実際の心臓のように拍動した。

    • 研究グループは新型コロナ感染による心筋症はサイトカインストームとは独立して起き、持続的な感染が心不全のリスクを高める可能性が明らかになったとしている。

    • 理研の升本上級研究員ら研究グループは、ウイルスが心臓組織に持続的に感染し、感染者が典型的な症状がなくなった後も心機能に悪影響を及ぼすことにより、心不全患者が急増して「心不全パンデミック」になる可能性があるとみている。

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