交通・ITS・モビリティ [~2023年]
[2022年]
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令和4年度「無人自動運転等のCASE対応に向けた実証・支援事業」(人流を分散させるMaaSの実現可能性に関する調査事業)結果報告書 近畿経済産業局
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供給サイドも需要サイドも自動運転等の最新モビリティの導入に対して前向きにすすめる意向はヒヤリングでは確認された。しかしコスト負担についての共通認識は見られない。
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需要サイドが許容できる負担額とサービスの供給体制を構築するためのコストで、金額に大きなギャップがある。
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イベントにおける最新モビリティ利用を、特定場所と時期のモビリティ稼働にとどまらず、複数のエリアのイベントで、車両をシェアすることで事業継続させる体制を構築できる可能性がある。
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[2020年]
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「移動」の概念が変わる? 新たな移動サービス「MaaS(マース)」 2020年11月19日 政府広報オンライン
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都市部での日常的な渋滞、駐車場不足、路上駐車や排気ガスなどの環境問題、過疎地でのマイカーを持たない人の移動手段の確保、高齢者ドライバーによる事故などの交通・移動をめぐる様々な問題。これらを解決するために、スマートフォンひとつで自由に移動できる新たなサービス「MaaS(マース)」が注目されています。
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「MaaS(Mobility as a Service)」とは、地域住民や旅行者一人一人のトリップ単位での移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスです。
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MaaSによるサービスでは、スマートフォンのアプリを立ち上げれば、出発地から目的地までの交通手段の検索から予約・支払いまでができ、さらには、観光案内、飲食店やホテルの予約・支払い、または病院や行政サービスなどの予約・支払いも一括して行うことが可能となります。
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[2019年]
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移動の概念が180度変わる –MaaSが秘める移動の可能性とは? 2019.4.6 Mobility Transformation
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2015年にITS世界会議で設立された「MaaS Alliance」によると、MaaSは車やバイクをはじめ、バス・鉄道・航空機・フェリーなどの乗り物を単なる移動手段としてではなく、ユーザーニーズに応じ連動して利用できる「1つのサービスへの統合」と定義されています。
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MaaSのサービスは次のようにレベル0~レベル4の5段階に分けて考えられています。その中で、現在のサービスはまだMaaSレベル0という立ち位置です。
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自転車や車を使いたいときだけ使う、シェアリングエコノミーの中核に位置し、より最適化した移動手段を提供するのがMaaSです。この概念が国内でも一般化されていけば、出発・移動時間や利用者の位置情報を簡単に把握・分析することが可能になり、よりタイムリーな予約・配車サービスにつなげることができるでしょう。
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日本のMaaSの事例
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JR東日本が決済サービス企業と連携し、サービス実現に向けて2兆円もの巨額投資を予定している、「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム」
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タイムズ24やdocomoバイクシェアなどがシームレスに連携してひとつのサービスとして提供する「小田急MaaS」
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トヨタとソフトバンクがタッグを組んで始めた「Autono-MaaS」
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レベル3以上のMaaSが普及すれば、自動車を保有しなくても「自由に、手軽に、お得に」移動できる時代が到来します。しかし、誰でも使いやすいプラットフォームの構築と、キャッシュレスによる決済方法の統一がなされない限り、日本におけるMaaSはレベル2止まりで立ち往生し、不完全なサービスとして普及する可能性も考えられるでしょう。
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