Japa.FellowLink倶楽部 2019年3月1日 #68
梅が咲き桜のつぼみが膨らみ春遠からじと感じる季節がやってきました。 Japa.FellowLink倶楽部[毎月1日発行]をお届けします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆◇◆ Japa.FellowLink倶楽部 2019年3月1日 #68 ◆◇◆ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ INDEX ----------------------------------- 1.コラム:長命の退屈 2.ブログ:コンセプトエンジニアリング 3.お知らせ・案内・活動紹介 4.関連News & Topics 5.つぶやき(編集後記に代えて) --------------------------------------- 本月刊メルマガ「Japa.FellowLink倶楽部」は、知・データ・歴史、リスク、イノベーシ ョン、社会システム、地方創生等に関する編集発行人(芝原靖典:Japa日本専門家活動 協会代表理事)によるキュレーションメルマガです。 ▼Japa日本専門家活動協会のHP http://www.japa.fellowlink.jp/ 転送・転載はご自由です。メルマガのバックナンバーは下記でご覧頂けます。 ▼http://japa-fellowlink.wixsite.com/e-zine ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【1.コラム:長命の退屈 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 過日(2019年2月2日)、知り合いの先生が主宰しているi.school/JSIC主催のシンポジウ ム「日本企業最期の機会領域:社会イノベーションを考える」に参加して、出演者の一 人である石川善樹氏[予防医学研究者、医学(博士)]が提唱された「長命の退屈」と いう言葉が印象に残りました。 i.school http://ischool.or.jp/ JSIC http://jsic.or.jp/ 日本人の寿命は延びているが、Well-Beingは1958年以降横ばいの状態にあること、生活 環境は便利に豊かになったにも関わらず、「ぼーっとしているだけ」であることを示さ れ、予防医学の視点から見れば、22世紀に向けてのグランドチャレンジは「都市生活者 における長命の退屈」をどうするか、「都市生活者の日常を幸せな時間にできるか?」 であるとの論点提起でした。 この「都市生活者」という形容詞の意味は何か。それは「地方生活者」には憂うべく 「退屈」はないということなのか、いわゆる「スローライフ」実践者は、「長命の退屈」 をクリアした存在として認識いるとのことだろうか。 [補1]健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも 精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態(well-being) <出典:世界保健機関憲章前文 (日本WHO協会仮訳) https://goo.gl/anrskx > [補2]スローライフとは、時間に追われずに、余裕をもって人生を楽しもうという概 念、あるいはこの概念に沿った生活様式をさす和製英語 <出典:日本大百科全書(ニ ッポニカ) https://goo.gl/A4tBBN > 2019年2月8日に亡くなった堺屋太一氏も、「今後さらに寿命が延びて生産性が向上する と、余暇時間が増える。人はその余暇に何ができるか」「民の文化こそが大事。やっぱ り楽しい社会やないとあきまへん。楽しくないと、結局、経済が回っていかないんです わ」と語っていたとのこと。<出典:民の文化で楽しい社会を、故・堺屋太一氏が願っ たこと、日経ビジネス、2019年2月12日 https://goo.gl/aUAPrN > そして、2019年2月16日、とある専門学校のイベントに誘われ伺った際に、理事長から 「半寿」(81歳)の「半」は5画(=5割)であり、「これで人生ようやく半分」とのお もしろい解釈を教えられました。因みに、この理事長の解釈によると、「還暦」(60歳) は「やっと人並み これからが出発点」とのこと。とすれば、還暦以降の長命人生をどう 過ごすか、上記した「長命の退屈」につながってきます。 「長命の退屈」をどうするか、その土俵に乗るには、まずは健康であることが不可欠で、 健康寿命の維持が大前提になります。加えて、経済的基盤が不可欠ですが、その基軸を なす年金だけでは生活資金を賄えず、「生涯現役」を余儀なくされる人が少なくありま せん。今後もWell Beingの改善は厳しそうです。 AI時代を迎えつつある昨今、改めて、「長命の人」としての人生の目的・目標(Goal)、 生き様、生き方が問われているのかもしれません。そして、長命で獲得した「時間」を どう活かすか、「知」の承継・活用をどうするのかが問われているのかもしれません。 つまるところ、従来の概念にとらわれない「人生のイノベーシショ」ンが問われている のかもしれません。いろいろ考えさせられた1ヶ月でした。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【2.ブログ:コンセプトエンジニアリング ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 上記のコラムでも記載したシンポジウムにおいて、イーロン・マスクの宇宙スケールの 世界感(目標)と、はやぶさ2の小惑星へのタッチダウンが成功(JAXA)したとの報を 聞き、約25年前に教えて頂いた「コンセプトエンジニアリング」を想起し、ブログに したためました。ご一読頂ければ幸甚です。 ▼仕組みの群像:コンセプトエンジニアリング http://shikumi-gunzo.hatenablog.com/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【3.お知らせ・案内・活動紹介】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ▼当協会主催、青山学院Hicon協賛の「第3回 Japaフォーラム」<地方創生の課題その3 地方・地域の外からみた視点から~>の開催報告をホームページにアップしました。 下記サイトで、論点提起者が使用されたPPT資料(公開用PDF版)をご覧頂けます。 Japaフォーラム https://www.japa.fellowlink.jp/japa ▼当協会の理事で、「大学等研究成果活用推進支援プラットフォーム(略称:URAPP)」 を主宰している佐竹 弘 Japa理事が、今般、URAPPが有する膨大なDBから、地域創生に 関わる研究者情報2,150件を評価・抽出し、DB化しました。全体の解説(本文)に紐付 く形で分類別DBがエクセルfileで一覧でき、そこから更に、オリジナルデータサイト等に ダイレクトにアクセスできるようになっています。 これまでにはなかった地方創生に関する研究者情報であり、地方創生に関わっている専 門家、実務家、行政の方々に必須の貴重な資料です。 詳細及び購入は下記にアクセスしてご確認下さい。 Japa知のアーカイブ https://www.japa.fellowlink.jp/blank-4 ▼当協会は、随時、下記の募集を行っています。ご連絡、お問い合わせは本mailに返信 頂くか、下記のフォームよりお願いいたします。 https://www.japa.fellowlink.jp/blank-1 1.特別会員(連携団体等) 専門家団体や専門的企業等と連携・協業による各種事業活動を積極的に進めて いきたいと考えています。 2.正会員(専門家個人) 専門家個人として活動したい方、副業をしたい方、独立・退職してフリーラン ス・自営業・起業等を考えている方あるいはすでにされている方々の活動を支 援するプラットフォームとなることをめざしています。 詳細は https://www.japa.fellowlink.jp/about1-c221s をご覧下さい。 3.専門家に関わる各種イベント等の開催案内 Social Collaboration Networkの一環として、本メルマガあるいは当協会のHPの 「イベント情報」ページに、ご連絡頂いた開催案内をアップさせて頂きます。 4.当協会HPの「知のアーカイブ」ページへの掲載情報 自薦他薦を問わず、「専門家の知」、「専門家サイト」、「集合知サイト」に アーカイブをしておくべき、あるいはアーカイブして欲しい資料、サイト等を アーカイブして残していきたいと考えています。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【4.関連 News & Topics】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ▼35億年前の地球海底堆積物から最古の生命繁栄の証拠を確認、大学ジャーナルONLINE 、2019年2月23日 https://univ-journal.jp/24869/ ▼世界で2680の先住民族言語が消滅の危機に 国連プロジェクト始まる、AFPBB News 、2019/02/02 https://goo.gl/Rn5oVp ▼歴史的資料の廃棄が意味するもの、(一財)日本不動産研究所、2019/02/22 http://www.reinet.or.jp/?p=21592 ▼国会図書館の書誌データ、利用目的かかわらず誰でも無償で利用可能に 4月1日から 、ねとらぼ、2019年02月20日 https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1902/20/news138.html ▼全国書誌データの特長と利用方法 http://www.ndl.go.jp/jp/data/data_service/jnb/index.html ▼遺言 日本の未来へ 堺屋太一氏の遺言「2020年までに3度目の日本をつくれるか」 、日経ビジネス、2019年2月12日 https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00015/021200001/?P=7&mds ▼本庶佑博士が語るノーベル賞への道程、がん治療の未来は? 『生命科学の未来』 、WEDGE Infinity、2019年2月22日 http://wedge.ismedia.jp/articles/-/15412 ▼研究のエコロジー:小さなチームは破壊によって、大きなチームは統合によって科 学技術を進歩させる、Nature 566, 7744、2019年2月21日 http://www.natureasia.com/ja-jp/nature/highlights/96347 ▼インタビュー 第46回 持続可能な開発目標(SDGs)で未来をひらく マルコス ア ティアス ネトー 氏、日立総合計画研究所、2019年2月 http://www.hitachi-hri.com/reciprocal/i046.html ▼7億件超のメールアドレスが流出、パスワード2100万件も、MIT Technology Review 、2019.01.18 https://goo.gl/DkjnCu ▼独自の進化を遂げた中国のネット・サービスと5G、野村総合研究所、2019年02月20日 http://fis.nri.co.jp/home/knowledge/commentary/2019/20190220.html ▼社会保障2040年問題 団塊ジュニア引退がもたらす一大危機、日本経済研究センター 、2019/01/30 https://www.jcer.or.jp/blog/komamurakohei20190130.html ▼Society 5.0時代のイノベーションと研究開発の方向性、経済産業省 研究開発・イノ ベーション小委員会事務局、2019年2月14日 https://goo.gl/nX8q3h ▼デジタルスマートシティの構築、産業競争力懇談会 2018年度 プロジェクト 最終報告 、2019年2月15日 産業競争力懇談会 2018年度 プロジェクト 最終報告 http://www.cocn.jp/report/thema110-L.pdf ▼GAFA が異業種分野への進出を加速 狙いは各産業のリアルデータ収集、大和総研、 2019年2月26日 https://goo.gl/it3NYQ ▼法と科学技術セミナー 「科学技術」、「リスク」 そして 「正義」、キャノングロ ーバル戦略研究所、2019年2月12日 https://goo.gl/xbgbPK ▼30年度 日本の地域活性化を促す途上国との互恵ビジネス開発 ー越境ビジネスモデ ルによるSDGs協働アプローチへの提言ー、(一財)国際貿易投資研究所(ITI) 平成 30年度 ITI 調査研究シリーズ No.83、2019 年 2月 http://www.iti.or.jp/report_83.pdf ▼地域産業のイノベーション創出に向けて、経済同友会、2019 年2月 https://www.doyukai.or.jp/policyproposals/uploads/docs/190222a.pdf ▼「地元には東京にない魅?と可能性がある。でも…」 Uターンに4割が意欲も、? の?を踏む理由は?、リクルートキャリア、2019年2?21? https://www.recruitcareer.co.jp/news/pressrelease/2019/190221-01/ ▼地方反撃 「稼ぐ街」は何が違うのか、週刊東洋経済、2019年2月23日号 https://premium.toyokeizai.net/articles/-/19988 ▼労働力調査(詳細集計) 平成30年(2018年)平均(速報)結果、総務省統計局 、2019年2月15日公表 https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/dt/index.html ▼平均にもいろいろある-求めたいのはどの平均、ニッセイ基礎研究所、2019年02月 12日 https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=60857?site=nli ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【5.つぶやき(編集後記に代えて)】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 東北沖でのM7超級の地震の発生確率が高まっているとのこと。地球は10数枚のプレー トで覆われ、日本はタモリ流に云うと、そのうちの四つのプレートの縁(へり)に位置 している。つまるところ、日本全体が地震の発生確率が非常に高いということである。 それは、火山活動や津波の発生も励起さす。こうした大災害を想定したレジリエンスな 国づくり、都市づくり、まちづくりが必要だが、日常の時間軸を超えたリスク対応への 動きは遅い。それこそがリスクなのだが、・・・。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ -PR- ■QR Translator(QRT)<(株)PIJIN> スマホやタブレットでQRコードを読み取るだけで、 その使用者に応じた言語(39言語)で説明が表示されたり音声案内されます! 詳細は、下記にお問い合わせください。 https://www.fellowlink.co.jp/contact -PR- ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 最後までお読みいただきありがとうございました。 本メルマガへの掲載希望情報、ご意見、及び広告掲載のお問い合わせ等があれば、下記 の【連絡先】宛にご連絡下さい。 本メルマガは、編集発行人、日本専門家活動協会理事及び事務局の(株)FellowLink 役員がご縁を頂いた方々や、配信申込を頂いた方々にお送りさせていただいています。 アドレス変更や配信不要の方は、下記の【連絡先】にその旨ご連絡をお願い致します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ▼編集発行人:芝原 靖典 ▼連絡先:E-mail:info@japa.fellowlink.co.jp ▼発行元:Japa日本専門家活動協会 http://www.japa.fellowlink.jp/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Copyright(C)2019 Japa日本専門家活動協会
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