FellowLink 倶楽部 2017年5月1日 #46
いよいよ本格的な春の暖かさ、初夏の雰囲気さえ感じられる季節になりました。 FellowLink倶楽部 #46[毎月1日発行]をお届けします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆◇◆ FellowLink 倶楽部 2017年5月1日 #46 ◆◇◆ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ INDEX-------------------------------- 1.コラム:温故知新と稽古照今 2.ブログ:空き家問題と対策 3.お役立ち:リアルタイム会話翻訳 4.お知らせ・案内・活動紹介 5.関連News & Topics 6.つぶやき(編集後記に代えて) ----------------------------------- 本月刊メルマガ「FellowLink倶楽部」は、知・データ、社会システム、イノベーション等 に関する編集発行人(芝原靖典:Japa日本専門家活動協会 代表理事)によるキュレ ーションメルマガです。 ▼Japa日本専門家活動協会のHP http://www.japa.fellowlink.jp/ ご笑覧頂ければ幸甚に存じます。転送・転載はご自由です。 メルマガのバックナンバーは下記でご覧頂けます。 ▼http://japa-fellowlink.wixsite.com/general-guide/blank 本メルマガは、編集発行人の芝原靖典及びJapa日本専門家活動協会理事並びに事 務局の(株)FellowLink 役員がご縁を頂いた方々や、配信申込を頂いた方々にお送り させていただいています。 アドレス変更や配信不要の方は、末尾記載の【連絡先】にその旨ご連絡をお願い致し ます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【1.コラム:温故知新と稽古照今】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ とあるシンポジウム企画案のテーマに「温故知新」という言葉を使用していたところ、日 本人としては、「温故知新」よりも、古事記の冒頭に出てくる「稽古照今」が適している のではと指摘を受けました。 「温故知新」(おんこちしん)<故きを温ねて、新しきを知る> は、儒教の開祖孔子の 死後、孔子の教えを伝える最も確実な古文献とされる論語(為政編)に由来する言葉 で、「孔子が、師となる条件として、先人の思想や学問を研究するよう述べた言葉」 http://gogen-allguide.com/o/onkochishin.html としてよく知られています。 しかし、「稽古照今」(けいこしょうこん)<古を稽(かむが)へて、今に照らす> という 言葉は初めて聞く言葉でした。その後、WEBで色々調べてみると、確かに古事記上巻 の序に、「雖?驟各異 文質不同 莫不稽古以繩風猷於既頽 照今以補典教於欲絶」 とある。 現代語訳:「いつの時代にあつても、古いことをしらべて、現代を指導し、これによつて 衰えた道徳を正し、絶えようとする徳教を補強しないということはありませんでした。」 http://www.ookuninushiden.com/newpage114.html この「稽古照今」の意味するところは、神社検定のテキスト「神話のおへそ」によると、 「過去に学んで、今の世の指針を見出す」とのことで、これこそが古事記編纂の趣旨と のことです。さらに、「古事記の特徴のひとつは、すべてが漢字を用いて書かれていな がら、音訓を交えて用いる工夫がされて、和文になっていることです。」とのこと、すな わち、日本固有の大和言葉を漢字を使って表記することに成功した記録が古事記で あり、後の仮名文字に至る発明につながるとのことです。 http://ameblo.jp/amethuchihajimete/entry-11548123919.html 改めて、言葉の持つ意味の深さを知らされます。 こうした言葉の一つとして、「百姓」(ヒャクセイ)があります。「百」の「ヒャク」は「たくさ ん」を意味し、「姓」の「セイ」は「姓(かばね)」を意味しています。 「姓(かばね)」とは、 天皇から氏族に与えられた身分や職能のことです。 律令制下では、「姓」を持つ、貴 族、官人、公民、雑色人の全ての階層の人々のことを「百姓」と呼んでいたのです。そ して、「天皇(スメラミコト)」は、「百姓」のことを、「大御宝(オオミタカラ)」と呼んで板と のこと。 https://y510.wordpress.com/2008/02/14/%E7%99%BE%E5%A7%93%E3%81%AF%E7%99 %BE%E7%94%9F/ 百姓については、中世日本の歴史研究家 網野善彦が「中世から近世にかけての歴 史的な百姓身分に属した者たちが、決して農民だけではなく商業や手工業などの多様 な生業の従事者であった」との説を唱えていたのを思い出します。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B6%B2%E9%87%8E%E5%96%84%E5%BD%A6 つまり、現代云うところの「6次産業」はすでに中世において「百姓」が実践していたとい うことです。さらに云えば、今風の6次産業化は、第ニ次・第三次産業のプロセスにお ける効率追求を優先され、原点となる第一次産業が無視され、成り立たなくなるという 専門家の方のお話もつい最近、お聞きしました。 まさに「稽古照今」。しっかりと歴史を学び、基底にある本質を知り、未来に繋がけてい きたいものです。未だ、先達の方々に教えられること多々あり、縁にありがたきかな。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【2.ブログ:空き家問題と対策】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 最近、空き家が何かと話題になっています。空き家もまた、その立地する地域の成長 ・衰退の歴史を反映した建物です。除去すべき空き家は除去する一方で、空き家を発 生させず、利活用することが地域の価値の再発見・再創造となり新賃代謝につながり 、さらには家計の資産を増やすことにもつながります。そうした観点から、空き家問題 を捉え、対策の提言を取りまとめ、その紹介をブログにしたためました。ご笑覧頂けれ ば幸甚です。 ▼仕組みの群像:空き家問題と対策 http://shikumi-gunzo.hatenablog.com/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【3.お役立ち:リアルタイム会話翻訳】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 最近の音声認識や自動翻訳はすごく進歩しています。旅行に特化したワンフレーズ音 声翻訳機「ili(イリー)」 http://iamili.com/ja/ が先日もテレビで紹介されていました。 これは、ティック型で、スタンドアロンの音声翻訳機で、当面は、法人への貸出でスタ ートするようです。 これとは異なり、スマートフォンやブラウザ上でも利用できるリアルタイム会話翻訳が「 Microsoft Translator」 https://translator.microsoft.com/apps/ です。確かに、スマ ホにこのアプリオを入れておけば、言葉の壁が下がりそうです。 下記の記事を読むと、 利用できる場面はもっとありそうです。 ▼外国語が話せなくても会話可能--マイクロソフトのリアルタイム翻訳が日本語に 対応 https://japan.cnet.com/article/35099405/ リアルタイム会話技術は、今というより、未来を照らす技術です。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【4.お知らせ・案内・活動紹介】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ▼当協会として、「提言:空き家問題の総合的な取り組みに向けて」を4月24日に発表 しました。当協会の下記ページにも掲載しています。ご笑覧頂ければ幸甚です。 今後、この提言の実現に向けて当協会としても取り組みます。ご関心のある専門家、 企業、各種団体、自治体等がございましたらご連絡ください。コラボして取り組みたい と考えています。 当協会HPのTOP>知のアーカイブ>専門家の提言・報告・意見 https://www.japa.fellowlink.jp/news-cb9p ▼当協会では、専門家に関わる各種イベント等の開催要領をご連絡頂ければ、Social Collaboration Networkの一環として、本メルマガあるいは当協会のHPの「イベント情 報」ページにアップさせて頂きます。ご連絡をお待ちしております。 http://www.japa.fellowlink.jp/#!blank/gb4dm 連絡先:info@fellowlink.jp ▼当協会では、専門家の会員(個人)および連携団体(特別会員)を募集しています。 下記にアクセスしてご覧頂ければ幸甚です。お問合せ等をお待ちしています。 https://www.japa.fellowlink.jp/about1-c221s ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【5.関連 News & Topics】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ▼日本の将来推計人口(平成29年推計)、国立社会保障・人口問題研究所、平成29( 2017)年4月10日 http://www.ipss.go.jp/pp-zenkoku/j/zenkoku2017/pp_zenkoku2017.asp ▼最近の研究者数の国際比較と企業の研究者数の動向、総務省統計局、平成29年4 月5日 http://www.stat.go.jp/info/today/119.htm ▼聖徳太子、鎖国… 「教えづらい」のひと言で歴史が歪められる驚き 「教師が基準」 でいいのか、現代ビジネス、2017.04.06 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51360 ▼社会課題は日本を変革する“天然資源”--IBMがとなえる「コグニティブ」、CInet、20 17年03月31日 https://japan.cnet.com/article/35099037/ ▼不確実な時代こそ、リーダーは大問題に取り組むべき、一般社団法人経済広報セ ンター、2017 年 4 月 13 日 http://www.kkc.or.jp/pub/period/platform/20170413j.pdf ▼アマゾンGOの衝撃 テクノロジー主導経済の未来、WEDGE Infinity、2017年4月10 日 http://wedge.ismedia.jp/articles/-/9282 ▼破壊的イノベーターに共通する5つの能力、Forbes、2017/04/05 http://forbesjapan.com/articles/detail/15787/1/1/1 ▼テスラ、時価総額で米自動車メーカー首位に GM抜く、AFPBB NEWS、2017年04 月11日 http://www.afpbb.com/articles/-/3124669 ▼燃料電池は軍事用途で生き残る、MIT Technology Review Japan L、2017.04.10 https://goo.gl/yF7PkX ▼大前研一「つながりが生むビジネスモデル『テクノロジー4.0』とは何か」、biblion、20 17年4月21日 https://biblion.jp/articles/el7AN ▼「ふるさと納税」批判に熱心な霞が関の狙いとは なぜ、国が「返礼品」の上限額を 決めるのか?、日経ビジネスONLINE、2017年4月14日 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/238117/041300046/?P=1 ▼見直すべき段階に入ったふるさと納税制度、大和総研、2017年4月18日 http://www.dir.co.jp/library/column/20170418_011908.html ▼これからの移住・交流施策のあり方に関する検討会中間とりまとめ、総務省、平成2 9年4月25日 (概要)http://www.soumu.go.jp/main_content/000481868.pdf (本文)http://www.soumu.go.jp/main_content/000481869.pdf ▼論文:地方創生と農業への企業参入と自治体施策、財団設立40周年記念号 調査 研究情報誌ECPR http://www.ecpr.or.jp/pdf/ecpr38/33-42.pdf ▼都市の骨格を創りかえるグリーンインフラ -緑地への投資効果を探る-、日本政 策投資銀行 地域企画部、2017 年 4 ? http://www.dbj.jp/ja/topics/region/industry/files/0000027136_file2.pdf ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【6.つぶやき(編集後記に代えて)】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 改めて、歴史を知り歴史に学ぶことを思い知らされる昨今です。しかし、現実の世の中 は歴史に学んでいなさそうな政治家や企業・機構・団体等が少なくありません。歴史と して残し後世の評価を避けるが如き記録の破棄など信じ難いことが頻発するのは何 故でしょうか・・・。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ -PR- ★Apache JMeter100%互換! 負荷テスト クラウドサービス! すぐにテストができる、インスタント負荷テストプラットフォーム Webサイト、Webアプリケーション、Webサービス、モバイルアプリケーションの任意の ユーザによるシナリオをシミュレートします。 1,000~100,000の同時ユーザーに対応 http://www.fellowlink.co.jp/blank-1 -PR- ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 最後までお読みいただきありがとうございました。 本メルマガへの掲載希望情報、ご意見等、及び広告掲載のお問い合わせ等があれば 、下記の【連絡先】宛にご連絡下さい。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼編集発行人:芝原 靖典 ▼連絡先:E-mail:info@fellowlink.jp ▼発行元:Japa日本専門家活動協会 http://www.japa.fellowlink.jp/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Copyright(C)2017 Japa日本専門家活動協会[事務局:(株)FellowLink]