FellowLink 倶楽部 2014年10月1日 #15
- japa-fellowlink
- 2014年9月30日
- 読了時間: 9分
おはようございます。芝原靖典です。
さわやかな秋の風と日差しが心地よい季節となりました。
FellowLink倶楽部 #15[毎月1日発行]をお届けします。
ご笑覧頂ければ幸甚に存じます。
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◆◇◆ FellowLink 倶楽部 2014年10月1日 #15 ◆◇◆
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INDEX------------------------------
1.コラム:地方創生
2.お知らせ・案内・専門家活動紹介
3.Blog:朝日新聞の誤報問題と新たなメディアの勃興
4.役立つサイトの紹介:青空文庫
5.関連News & Topics
6.つぶやき(編集後記に代えて)
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【1.コラム:地方創生】
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先週、急用で徳島に行っていたときに、地元テレビで、小泉信次郎内閣府政務
官が徳島県の神山町を視察(2014年9月23日)している映像が盛んに流れてい
ました。神山町は、IT関連企業のサテライトオフィスが集まってきている事で話
題になっている町です。小泉政務官は、「霞が関から神山町にサテライトオフィ
スという形で官僚を送ることを決めた」と述べていました。
地方創生本部は出先機関がないため、神山町のようなところにサテライトオフィ
スを即決で置くような決定ができるのでしょう。出先機関がないことを逆手に、こ
うした全国の自助&共助で自律活性化できている地域にサテライトオフィスを置
き、これらをハブとして全国をネットワーク化することは地方創生本部らしい形か
もしれません。派遣する官僚が不足すれば、年齢や所属を問わず、当該地域出
身者あるいは当該地元大学出身者を募集して派遣(任用)すれば良いのではな
いでしょうか。
徳島県には、神山町以外にも、葉っぱビジネスの「いろどり」で有名な上勝町も
あります。神山町も上勝町も結構な山村ですが、いまやその存在は全国区です
。地元に愛着を持った人が地元にあった仕組みを創発し、地道に形出しをし、雇
用を生み出し、人を活性化し、コミュニティを活性化しています。
▼参考:神山町、上勝町の位置 http://urx.nu/conr
▼参考:徳島が人材を生み出す原動力、2014年06月30日 http://urx.nu/cnUs
成熟期を迎え、総人口減少・少子高齢社会に入った現在、働き方、住まい方・暮
らし方の問い直しが求められています。情報通信網、交通網(人流、物流)が整
った現在に於いて、選択肢は拡がっています。選択肢の多様性を担保する税制
やセーフティネット等の整備こそが行政の責務です。
▼参考:人口減少地図 統計でみる市区町村のすがた 2014/9/24公開
http://urx.nu/csP3
流刑の島・隠岐に若者の移住者続々、多彩な人口減少対策で、
2014/09/05 http://urx.nu/crtr
2020年の東京オリンピック・パラリンピックで東京(圏)に注目が集まっています
が、日本の本当の良さはどこにあるか、地域の活用できる魅力あるリソースは
何か、それらはどうすれば機能するのか、動き出すのか、改めて問い直す時期
が来ているのかもしれません。小泉政務官のニュース映像を地方の徳島で眺
めながらいろいろ想いが馳せました。
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【2.お知らせ・案内・専門家活動紹介】
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▼「大学等研究成果活用推進プラットフォーム」の全国大学の研究者・共同研
究テーマ、シーズ情報の追加更新を行いました。下記サイトにアクセスしてご確
認・活用下さい。
◇http://japa-fellowlink.wix.com/utob
▼今月の専門家紹介は、「勝木 雅治氏(専門分野:定期借地権)、特定非営利
活動法人首都圏定期借地借家権推進機構 理事長」です。
借地の普及と私の仕事 [勝木 雅治(かつき まさはる)]
私が理事長をしているNPO首都圏定期借地借家権推進機構の第一の目的は
「定期借地権の普及・促進」にありますが、このほかに「借地市場の実情を調べ
て報告すること」があります。私は、理事長として当機構の全体を見る立場にあ
りますが、機構の一構成員としては、後者にウエイトをおいて活動しています。
機会を与えられましたので、現在の借地市場の実情の一端をご報告する中で、
私の専門分野をご紹介させていただきます。
平成3 年に新借地・借家法が制定されて、その時「定期借地」という制度ができ
ました。「定期借地」とは、一定の期間が経過すると必ず地主のもとに土地が戻
ってくる借地制度です。今、その定期借地の利用がすごい勢いで広がっていま
す。現在の借地借家法が制定される前夜、つまり昭和の末、地主は土地を貸さ
なくなっていたのですが、現在、新規の借地が大量に発生しているのですから
隔世の感です。
定期借地の良さは、一定の期間が経過すると、必ず貸した土地が地主の元に
返されることで、地主は安心して土地を貸すことができるところにあります。借地
は、土地所有権と縁が切れるので、所有権による土地利用とは異なる利用の地
平が開かれますが、地主が土地を貸してくれなければ始まりません。定期借地
という制度ができて地主は土地を貸すようになりました。
定期借地を使った土地の利用は所有権による利用とはだいぶ違ったものになり
ます。初期投資がいらないだけでなく、その利用が「所有権絶対」、「建築自由」
から脱却できるからです。
借地による住宅団地づくりは、“広い・安い”はあたりまえです。いずれ返す土地
ですから、借り手は敷地の範囲にこだわりが少なくなくなります。ここから、コモ
ンスペース、通路などの共通のスペースに新しいコンセプトを盛り込んだ住宅団
地が誕生します。所有権による住宅団地と比較すると、コミュニティーがすぐで
きます。建築協定や団地の利用協定がよく守られるのは、あらかじめ借地という
枠組みに入っているからです。
マンション敷地にも向いています。都心の一等地は、地主にとっては虎の子で、
手放したくはないものですが、利用しなければ固定資産税の負担に耐えられま
せん。定期借地を利用してマンション建設をするならば、一時金を手にしたうえ
で、一定期間地代を受け取ったあとで、土地は戻ってきます。さらには、近年、
定期借地の特長である「所有と利用の分離」の機能を利用して、商店街の再生
などの都市再開発に使われています。
私の仕事は、こうした借地の利用の実態をウオッチして報告することです。観察
結果を系統立てて分類し、土地の利用方法と地代額にはどのような関係かある
かを探ったりするのも私の仕事です。観察の対象は土地利用という社会現象で
ありますが、観察の対象の中から法則性を見つけ出す作業は、見方によっては
、とても科学的な仕事だと思っています。
▼参考:特定非営利活動法人首都圏定期借地借家権推進機構
http://teisyaku.jp/index.html
★上記の専門家活動紹介に関する感想、意見はFacebookのFellowLink公式ペ
ージに投稿をお願いします。
◇https://www.facebook.com/fellowlink.office
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【3.Blog:朝日新聞の誤報問題と新たなメディアの勃興】
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歴史的な誤報記事の訂正謝罪に端を発した一連の騒動を見ながら、マスメディ
アが内包する課題と、ネット社会を象徴する新たなメディアの勃興について、整
理しました。
詳細は下記ブログサイトの最新記事をご笑覧ください。
▼仕組みの群像 http://www.tc-platform.com/blog/
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【4.役立つサイトの紹介:青空文庫】
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今号の紹介サイトは、「青空文庫」です。著作権が切れているパブリック・ドメイ
ン(PD)の作品を中心に、ボランティアがテキスト入力した1.2万超の作品がアー
カイブされ公開されています。無償で自由利用できます。日本の知に触れること
ができます。是非、一度アクセスしてご覧ください。
▼青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/
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【5.関連News & Topics】
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▼平成25年(2013)人口動態統計(確定数)の概況、厚生労働省、平成26年9月
11日
http://urx.nu/cnzs
▼統計からみた我が国の高齢者(65歳以上)-「敬老の日」にちなんで-、総務
省、平成26年9月14日
http://www.stat.go.jp/data/topics/topi840.htm
▼「小保方問題」は問題?問題ではない? 【特別対談】やまもといちろう×茂木
健一郎、東洋経済ONLINE、2014年08月31日
http://toyokeizai.net/articles/-/46757
▼「吉田調書」を正しく読み解くための3つの前提 「朝日 vs. 産経」では事故の
本質は見えてこない、社会学者・開沼 博、2014年9月12日
http://diamond.jp/articles/-/59001
▼防災の日に思う 地学教育を空洞化させた文科省と教育委員会の責任は重
い、WEDGE Infinity、2014年09月01日
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4156
▼地学五輪で日本の高校生金3銅1 4人全員メダル獲得、共同通信、2014/09
/29
http://www.47news.jp/CN/201409/CN2014092901001675.html
▼東北被災企業の8割がいまだ支援を受けられず、グーグル調査で判明、IT
Pro、2014/09/04
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/14/090400727/
▼農業ビジネスのイノベーションにつながる「生産現場の強化」を、日本総研
Research Focus No.2014-030、2014年9月1日
http://urx.nu/cnzz
▼農家のデータ管理のすべてを面倒見るサービスが半年でシェアを3倍に、
TECHCRUNCH JAPAN、2014年09月07日
http://urx.nu/cmLo
▼土地の所有者不明化の実態把握に向けて、東京財団、2014/09/18
http://www.tkfd.or.jp/research/project/news.php?id=1330
▼平成26年09月 「地方創生」の背景と論点、毎日新聞論説委員 人羅 格、全
国知事会
http://www.nga.gr.jp/data/report/report26/14090102.html
▼消滅可能性都市のウソ。消えるのは、地方ではなく「地方自治体」である。
(No.1016)、経営からの地域再生・都市再生 [木下斉]、2014.09.07
http://blog.revitalization.jp/?eid=810905
▼政府の起業家支援は、愚策のオンパレード!? <動画>起業家に年収を保証
してどうするのか・・・、夏野 剛、東洋経済ONLINE、2014年09月02日
http://toyokeizai.net/articles/-/46872
▼イノベーションの成功確率を高める「8つの問い」、Harvard Business Review、
2014年09月29日
http://www.dhbr.net/list/about
▼匠の技のものづくりもGoogleに飲み込まれるのか? 縦割りの打破が次の産
業革命を主導するカギ、日経テクノロジー online、2014/08/26
http://urx.nu/cnzC
▼Future of Work ― これから起こる変革が人々の仕事や働き方を変える、GE
REPORT JAPAN、Sep1、 2014
http://gereports.jp/post/96344454749/futureofwork
▼米GEが目指す、産業の「ネット化」とは? 自動車リースから始まる日本市場攻
略、2014年09月17日
http://toyokeizai.net/articles/-/48064
▼「モノ言わぬ株主」が「責任ある機関投資家」へ 大手生保の圧力で日本企業
が変わる!、現代ビジネス、2014年09月03日
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40327
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【6.つぶやき(編集後記に代えて)】
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御嶽山が噴火した。地域活性化の前に、日本列島そのものが活性化している感
がする。大災害・事故・テロに備えた非常時対応の仕組みづくり・態勢づくりが急
がれる。既存省庁の壁を越えられるか・・・。
▼アメリカ合衆国の連邦緊急事態管理庁 FEMAの機構再編、国立国会図書館
、外国の立法 232(2007.6)
http://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/legis/232/023201.pdf
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