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FellowLink 倶楽部 2014年9月1日 #14

  • japa-fellowlink
  • 2014年8月31日
  • 読了時間: 10分

おはようございます。芝原靖典です。

残暑もやわらぎ、ようやく夏の終わりを感じられる季節になりました。

FellowLink倶楽部 #14[毎月1日発行]をお届けします。

ご笑覧頂ければ幸甚に存じます。

今月号より、これまでのテキストMailから、HTML(PC用)Mailに変更しています。 不具合等あればご連絡ください。

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◆◇◆ FellowLink 倶楽部 2014年9月1日 #14 ◆◇◆

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INDEX------------------------------

1.コラム:住むところの見直し

2.お知らせ・案内・専門家活動紹介

3.Blog:帰省路と田舎の諸相

4.役立つサイトの紹介:パブリックコメント 意見募集中案件一覧

5.関連News & Topics

6.つぶやき(編集後記に代えて)

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【1.コラム:住むところの見直し】

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冬場の大雪による被害に続き、夏場は台風や大雨による被害が全国各地で発

生しています。これからの秋場も大雨等が心配されます。どうもこれまでの雨の

降り方とは異なっています。長時間の集中的な降雨は、山肌を崩落させ、町中

に至れば、内水被害を引き起こしています。避難勧告の逡巡もみられます。

(補)豪雨時に堤内地(居住地側)に雨水がたまって氾濫することを内水氾濫と

いい、これにより家屋や耕地が浸水する被害を内水被害といいます。

全国の被災地の報道映像を見ていて気になることがあります。かっての人口増

加、都市のスプロール現象により、それまで人が住んでいなかった山肌、谷筋、

窪地等にまで宅地開発が進み、人が住み、結果として、そうした箇所に被害が

発生しているようです。

山場の手入れ不足やゴルフ場等による保水力の低下、そして無理な宅地造成

によるそもそもの地盤の弱さや、宅地部のアスファルト・コンクリート舗装による

面的な保水力の低下、加えて、河川堤防や雨水・排水路のコンクリート固めに

よる流下速度のアップにより、土砂災害、内水被害が拡大しています。

人口増加、住宅需要に対応するため、無理をしてそうした宅地開発が進んだ経

緯があり、もともと、そうした箇所は人が住むにはリスクがあります。元々の地形

を反映した旧地名や、行政が作成している防災マップ等で最低限のリスクは確

認できます。

しかし、いまや総人口は減少し、平場には耕作放棄地、空き家、さらには朽ちた

家が増え続けています。いまこそ、こうした平場の遊休地を活かし、安全な地域

へ人の住むところを再編することを土地・住宅政策の柱の一つにしても良いので

はないでしょうか。これは、津波被害対策とも相まって考えれば、より有効となり

ます。

そこに加えて、大都市に住む人が週末あるいは季節に応じて住み、働く場所とし

ての機能を織り込むことで、地方のコミュニティの維持、活力の維持のベースが

できます。

いつまでも想定外の雨、記録的な雨、対策不足等を云々するよりも、気象環境、

空間環境が変わったことを認識し、総人口減少時代の地方のあり方、住まい方

、暮らし方を変えることが必要な時代になったのではないでしょうか。

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【2.お知らせ・案内・専門家活動紹介】

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▼海外インターンシップの運営(相互交換)を主たる事業とする特定非営利活動

法人アイセック・ジャパン上智大学委員会と当協会&事務局(株)FellowLinkで

意見交換を行いました。

本メルマガの読者の企業、団体、行政等で海外インターンシップ(6週間~6ヶ月

)の受け入れに興味のある方は当協会事務局(E-mail:info@fellowlink.jp)まで

お問い合わせください。仲介いたします。

詳細は下記サイトをご覧下さい。

▼「大学等研究成果活用推進プラットフォーム」の全国大学の研究者・研究テ

ーマの情報更新を行いました。また、新規にシーズ情報の発信も開始しました。

サイトにアクセスしてご確認・活用下さい。

また、このプラットフォームの主催者である佐竹理事のインタビュー記事が下記

に掲載されています。ご覧下さい。

▼当協会と連携している一般社団法人高齢者活躍支援協議会(理事長 上田

研二)がシニアセカンドキャリア推進協会と共催する「シニアの就労を考える”シ

ンポジウム”~我らシニア就労応援団~」が開催(2014年9月11日)されます。

開催要領の詳細、参加申し込みはサイトよりお願い致します。

▼今月の専門家紹介は、「岡本 憲之氏(専門分野:高齢社会)、特定非営利活

動法人日本シンクタンクアカデミー 理事長」です。岡本 憲之氏は、三菱総合研

究所在任中の2006年に現在のNPO法人を設立、以後、高齢社会をテーマに活

動中です。今回は下記テーマで寄稿して頂きました。

アクティブ・エイジング ~もたれ合いの社会から支え合いの社会へ~[岡本 

憲之(おかもと のりゆき)]

高齢社会と言うと、とかく暗く衰退のイメージを描く人は多いと思う。それは、高

齢になって会社等から引退することが、同時に社会からの引退を意味すると思

ってしまう人が多いからではないか。つまり「高齢者の割合が多い社会=社会

からの引退者の割合が多い社会」と勘違いしているのである。しかし実際には、

高齢者と呼ばれる人たちの多くは元気である。とても社会から引退するような人

達ではない。自分は、このアクティブな高齢者こそ、これからも社会を支えてい

かなければならない人達ではないかと考えている。

ところで少し専門的な話になるが、世界保健機関(WHO)は、「アクティブ・エイ

ジングとは、人々が歳を重ねても生活の質が向上するように、健康、参加、安全

の機会を最適化するプロセスである。」と言っている。つまり、有意義に歳をとる

には、長くなった人生において健康で、社会に参加し、安全に生活する最適な機

会が常に無ければならない。さらにWHOは、「老後に自律性と自立性を維持す

ることは個人にとっても政策決定者にとっても重要な目標である。さらに高齢化

は、友人関係、仕事上の付き合い、隣人や家族など、他者との関係の中で起き

るものである。それゆえに、相互依存だけでなく世代間の連帯(個人間だけでな

く高齢者と若い世代との間も含む二重のギブ・アンド・テイク関係)が、アクティブ

・エイジングの重要な理念となる。」とも言っている。

以上のWHOの考え方の背景には、すでに一部の先進国や新興国などで表面

化してきている問題があるのではないか。それは高齢化と少子化が同時に進ん

でいることである。現役世代が引退(高齢)世代を支えるといったこれまでの社

会の仕組みが成り立たなくなってきている。言い換えれば、高齢になっても最後

まで社会の支え手であり続けなければならなくなってきた。例えば欧州連合(E

U)は2012年を「アクティブ・エイジングと世代間の連帯のための欧州年」と定め

、高齢化社会への対応を抜本的に見直そうとしている。それは、若者が高齢者

を支えるという従来の社会通念から脱し、老若共に支え合う社会へのパラダイ

ム転換を目指すものだ。

日本のように少子高齢化が進む社会において重要なことは、従来の単なるエイ

ジングからアクティブ・エイジングへと、すべての世代の人々が意識を変えること

。すなわち「もたれ合いの社会から支え合いの社会へ」の意識改革ではないだ

ろうか。そして多くの人々の意識がかわったときに初めて、暗く衰退する高齢社

会から、明るく活力ある高齢社会へと、高齢社会のイメージも大きく変わると信じ

ている。

【関連参考サイト】

★上記の専門家活動紹介に関する感想、意見はFacebookのFellowLink公式ペ

ージに投稿をお願いします。

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【3.Blog:帰省路と田舎の諸相】

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東名道まで繋がった圏央道の整備効果を体感しながら帰省(総走行距離700km

)し、朽ちた家並み、競争のないホテルのホスピタリティ、実家の片付け等々、い

ろいろ感じることがありました。帰るたびに、田舎の厳しさが増しています。

詳細は下記ブログサイト[仕組みの群像]の最新記事をご笑覧ください。

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【4.役立つサイトの紹介:パブリックコメント:意見募集中案件一覧】

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今号の紹介サイトは、「電子政府の総合窓口」の中の一つで、パブリックコメント

募集中の案件が一覧できるサイトです。どの程度パブリックコメントが最終的に

反映されているかは微妙ですが、一部の有識者、圧力団体等のみではない全

国各地域の国民の声を届けたいものです。

是非、意見募集中の案件を見て、意見を投じてみてはいかがでしょうか。

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【5.関連News & Topics】

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▼従軍慰安婦問題の経緯 ―河野談話をめぐる動きを中心に―、国立国会図

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【6.つぶやき(編集後記に代えて)】

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マスコミ(新聞、TV、雑誌等)の存在価値、社会的責務が問われている。組織を

守りすぎるが故に、ものが言えない、動けないのはいまの日本の組織社会に共

通している。結果して、ダイナミズムを失っている。WEB時代に相応しい新しいキ

ュレーションサービス、ソリューションコミュニケーションがパワーを持つ時代が

意外に早く来るかもしれない・・・。

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本メルマガは、編集発行人の芝原靖典、及び日本専門家活動協会理事並びに

事務局の(株)FellowLink役員がご縁を頂いた方々や、配信申込を頂いた方々

にお送りさせていただいています。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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▼編集発行人:芝原 靖典

▼連絡先:E-mail:info@fellowlink.jp

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