top of page
検索

FellowLink 倶楽部 2014年6月1日 #11

  • japa-fellowlink
  • 2014年5月31日
  • 読了時間: 9分

おはようございます。芝原靖典です。

草木の葉の色も段々と濃くなり、夏日さえ現れる季節になりました。

FellowLink倶楽部 #11 [毎月1日発行] をお届けします。

ご笑覧頂ければ幸甚に存じます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆◇◆ FellowLink 倶楽部 2014年6月1日 #11 ◆◇◆

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

INDEX------------------------------

1.コラム:リバースイノベーションのフィールド・態様

2.お知らせ・案内・専門家活動紹介

3.Blog:「WOOD JOB!ウッジョブ!~神去なあなあ日常~」を観て

4.役立つサイトの紹介:教材用野草写真集 身近な野草

5.関連News & Topics

6.つぶやき(編集後記に代えて)

---------------------------------

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【1.コラム:リバースイノベーションのフィールド・態様】

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

TPPの政府間交渉のNewsをみていて、かってWTOの政府間交渉を裏で支えていた先生から、当初は「コンバージェンス(統一)」を目指したがうまくいかず、最終的には「ハーモナイゼーション(調和)」を指向することになった、という話を伺ったことを思い出しました。デジュール的な枠組みの政府間交渉はステークホルダーが多くかつ強く、長期化するのが常です。

一方で、各国・各地域(特に、新興国、最貧国)の市場に合った機能・価格の製品・サービスを開発し、それが他国・他地域(特に、先進国・成熟国)に逆流していく「リバースイノベーション」はリスクテイクできる民間企業主導のデファクト的な流れです。

リバースイノベーションについては、下記の報告書に詳しい。

▼新興国イノベーション研究会報告書、Accenture・経産省、2014年2月28日

 ◇http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2014fy/E003803.pdf

リバース的な流れという観点で見たとき、シニア・介護市場対応の製品・サービスが、健常者市場に逆流することが当然考えられます。これは高齢社会先進国である日本国内にリバースイノベーションのフィールドが存在していることを物語っています。

さらに、最近、海外ではソリューション・ジャーナリズムという動きが出始めて居ます。これも本来、公的主体がすべきようなことを民主導で行い、公的主体に働きかけるという意味でのリバースです。情報収集・発信手段を持ったクラウド社会ならではのリバース形態です。従来の枠組みに依拠する行政、議員、既存メディアのあり方にイノベーションを起こす可能性を秘めています。

▼まちの課題とアイデアを紹介する海外メディア「CityLab」に見る、「ソリューション・ジャーナリズム」の潮流、現代ビジネス、2014年05月20日

 ◇http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39300

従来は、すべてが強者・大手・行政中心、健常者中心、都市中心の仕組みづくりがなされてきましたが、これからは多様な層(人、地域、国)が重畳的に存立しうるような仕組みが必要とされているのではないでしょうか。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【2.お知らせ・案内・専門家活動紹介】

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

▼当協会の「大学等研究成果活用推進プラットフォーム」(代表責任者:佐竹弘理事、元産学連携学会長)のサイトを下記に移管しました。共同研究希望テーマや工学系研究者の紹介の更新、及び大学公開情報の調査 ・情報収集の手順や問題点についてもアップしました。

下記の新サイトにアクセスして、ご確認・ご活用ください。  

 ◇http://japa-fellowlink.wix.com/utob

これに併せて、総合案内ページサイトも更新しました。

 ◇http://japa-fellowlink.wix.com/general-guide

▼今月の専門家紹介は、「神田 茂氏(専門分野:教育研修、グローバル人材育成)」です。神田茂氏のプロフィールは下記サイトに登録(ニックネーム:Shige)されていますのでご覧ください。

 ◇専門家プロフィール登録サイトhttp://www.fellowlink.jp/

グローバル人材育成に想う[神田 茂(こうだ しげる)]

重厚長大を代表する企業で通算34年間勤務しましたが、その内の28年間を海外業務に関与し、入社以来その殆どが海外関連という生活でした。

その海外との関わりを振り返ってみると、大きく3つのフェーズに分かれています。近年、グローバル人材の育成が盛んに言われていますが、私なりに簡潔に表現すると、「深い専門性と柔軟な感受性をもった人物」を育成する事が肝だと思っています。

先ず、1980年台前半迄は、日本の製品を怒涛の如く世界中に輸出する時代でした。相対的な円安に支えられ、品質向上一途に、「良いものは売れる筈」との信念に支えられた時代でした。

この時代、最初の駐在としてヨーロッパに勤務しましたが、強烈な印象に残ったシーンがあります。自分を含め、日本人駐在員は仕事に熱中し、休日もお構いなし、本社から突然のアポイント要請に如何に上手く応えるか、を自慢していたものでした。そんなある日、ベテラン秘書が、熱血駐在員に「こんな急なアポイントを相手の会社トップに取る事は出来ない、常識はずれだ」と言い出し、その駐在員と論争になりました。そして、ベテラン秘書が最後に「ガーン」と一言。「アポイントを取る事は出来ますが、いつもこのような計画性のない仕事の仕方をしているのか、と見られますよ。私はそれが心配です!」これは、当時の私には、思いもかけない言葉で、「現地から学ぶ」事の大切さを認識した最初でした。

その後、急激な円高に見舞われ、製造業は海外シフトを本格化させていきます。そこで、その需要を満たす「工業団地」を現地パートナーと共に建設しました。フィリピンでの民間工業団地の第1号でした。このプロジェクトは、時代の波にも乗り、大成功を収めた訳ですが、ここでも、現地のパートナーから教えられる事がありました。

この時代は、東南アジアへの出張が多く、駐在も東南アジアでした。そこで、ある程度自信の出てきた英語を使って、Letterや契約書を書いていた時の事。現地を良く知る上司から「現地を使え。君よりも何倍も正確で、早い!」との一言。彼らの持てる知識や才能を見出し、最大限使う事が出来なければ、海外では仕事は出来ない、「君の仕事はその上でより正確に判断する事だ」と言うことでした。

さて、更に時代は下って、今や日本の人口は減少、少子・高齢社会が始まっています。こんな中では、単に日本で作った物を海外に売るのではなく、海外で売れるものを海外で企画(日本的な味付け)し、販売する、現地発の企画能力が必要になります。

そこでは、私達日本人が単独で動いて成功する事は殆ど不可能で、現地とのパートナーを組んで動く時代となりました。パートナーと議論をし、新しいことをクリエイトする事が求められます。単なる指示を出しているだけでは、成功は望めません。

現在、私は「グローバル人材育成」の為にフィリピンの大学への短期留学や「スカイプ英語」事業を行っていますが、それは今求められているグローバル人材の質が、これまでとは違い、パートナーと連携し、課題発掘から、議論し、解決をするという一段と進んだ関係が求められている、これに応えていきたいとの想いから出発しています。更には、若い年代(幼児、小学生)からグローバルな体験をし、柔軟な感受性、感性のアンテナを持った人材を育成できればと考えています。

【関連サイト】

フィリピンでの創業支援:http://www.asj-partners.com

グローバル人材短期留学:http://www.up-ryugaku.com

オンライン英語:http://www.helloplanet.asia

★上記の専門家活動紹介に関する感想、意見はFacebookのFellowLink公式ページに投稿をお願いします。

 ◇https://www.facebook.com/fellowlink.office

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【3.Blog:「WOOD JOB!ウッジョブ!~神去なあなあ日常~」を観て】

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ロードショウ公開前に試写会で観た映画から、都市の経済軸と、田舎の経済軸の違いに想いが及び、ブログに記しました。日本が置き忘れようとしている原風景や人間中心のなりわいが描かれています。

詳細は下記ブログサイト[仕組みの群像]の最新記事をご笑覧ください。

 ◇http://www.tc-platform.com/blog/

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【4.役立つサイトの紹介】

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今号の紹介サイトは、上記の映画にも通じるゆったりとした誠実さを感じる作り込みの野草サイトです。散歩道等で見る野草の名前等を調べるのに適しています。是非一度、サイトを覗き、心穏やかに見てください。

▼教材用野草写真集 身近な野草

 ◇http://www.tcp-ip.or.jp/~jswc3242/

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【5.関連News & Topics】

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

▼国交省発注公共工事、2割に談合の疑い 統計分析で突き止めた入札談合の実態、日経ビジネスONLNE、2014年5月1日

 ◇http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20140428/263554/?n_cid=nbpnbo_mlp&rt=nocnt

▼グリーンイノベーション分野、ライフイノベーション分野の特許出願状況、特許庁、2014年5月1日

 ◇http://www.jpo.go.jp/shiryou/toukei/green_life.htm

▼我が国のこどもの数 -「こどもの日」にちなんで- (「人口推計」から)、総務省、平成26年5月4日

 ◇http://www.stat.go.jp/data/jinsui/topics/topi820.htm

▼科学研究の再生に必要なのは研究者の自立と研究者社会の近代化だ、BLOGOS、2014年05月07日

 ◇http://lite.blogos.com/article/85875/

▼S字成長カーブのライフサイクルから考える未来 繰り返される栄枯盛衰と劇的に進む短命化、日経ビジネスONLINE、2014年5月8日

 ◇http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140428/263567/?P=1&rt=nocnt

▼新興国イノベーション研究会報告書、Accenture・経産省、2014年2月28日

 ◇http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2014fy/E003803.pdf

▼製造を外注しても技術力を失わないアップルの凄み 欧米モデルを誤解し安易に模倣する日本企業のリスク、DIAMOND online、2014年5月7日

 ◇http://diamond.jp/articles/-/52314

▼持続可能な地域づくりとレジデント型研究者、農中総研 調査と情報 2014.5(第42号)

 ◇http://www.nochuri.co.jp/report/pdf/nri1405ki1.pdf

▼Cities of Opportunity 世界の都市力比較 未来を築く、PwC、日本語版発刊2014年5月

 ◇http://www.pwc.com/jp/ja/japan-knowledge/archive/assets/pdf/cities-of-opportunity1405.pdf

▼国立大学がいま大変なことになっている、短信 Virtual Time Garden、2014.05.15

 ◇http://tanshin.cocolog-nifty.com/tanshin/2014/05/post-054f.html

▼「論文の基準を定めないのは生命科学の怠慢」 日本学術会議の吉川弘之栄誉会員にSTAP問題を聞く、東洋経済ONLINE、2014年05月20日

 ◇http://toyokeizai.net/articles/-/37841

▼特集:グローバル人材マネジメントの視界、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、2014 Vol.2、2014/05

 ◇http://www.murc.jp/thinktank/rc/journal/quarterly/201402

▼すべてのビジネスがデジタルに デジタル化時代の創造的破壊者へ、Accenture Technology Vision 2014

 ◇http://www.accenture.com/microsites/it-technology-trends-2014-jp/Pages/home.aspx

▼ソーシャルネットワークサービスの近未来構図2014、NTT DATA、2014年5月

 ◇http://www.keieiken.co.jp/monthly/2014/0523/index.html

▼「吉田調書」福島原発事故、吉田昌郎所長が語ったもの、朝日新聞DIGITAL

 ◇http://www.asahi.com/special/yoshida_report/

▼イノベーション創出委員会 最終とりまとめ(案)の概要、総務省、平成26年5月27日

 ◇http://www.soumu.go.jp/main_content/000292982.pdf

▼海外におけるイノベーション創出システム等に関する実態調査 報告書、(株)日本総合研究所、経済産業省

 ◇http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2014fy/E003945.pdf

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【6.つぶやき(編集後記に代えて)】

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「美味しんぼ」鼻血問題が騒がしい。最近は「美味しんぼ」を読んでいなかったが一連の流れを見ていると、STAP論文問題と同じ危うさを感じる。いまだ検証されていない事(鼻血の有無、鼻血の原因)に対する評価は現時点では下せない。不都合かもしれない事実・検証の認識、風評被害の原因の認識、リスクコミュニケーションに対する認識等々、何かが違う・・・。

▼「美味しんぼ」の鼻血問題:敵を見誤ってはいけない

 ◇http://www.huffingtonpost.jp/atsushi-funahashi/oishimbo_b_5313031.html

▼福島県双葉町で鼻血「有意に多い」調査 「避難生活か、被ばくによって起きた」

 ◇http://www.j-cast.com/2014/05/16204959.html

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

本メルマガは、編集発行人の芝原靖典、及び日本専門家活動協会理事並びに

事務局の(株)FellowLink役員がご縁を頂いた方々や、配信申込を頂いた方々

にお送りさせていただいています。

本メルマガの配信不要の方は、下記の【連絡先】宛にご連絡下さい。

本メルマガは転送自由です。お知り合いの方にご案内ください。

本メルマガに掲載して欲しい情報(各種案内、専門家紹介、役立つサイト紹介)、

本メルマガの内容に関する意見、質問、相談、提案、

等があれば、下記の【連絡先】宛にご連絡下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

▼編集発行人:芝原 靖典

▼連絡先:E-mail:info@fellowlink.jp

▼日本専門家活動協会[事務局:(株)FellowLink]の総合案内

 ◇http://japa-fellowlink.wix.com/general-guide

▼ちょっとしたお手伝いから本格的支援まで 「専門家サービス3.0」

 ◇http://japa-fellowlink.wix.com/pro-services3

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

Copyright(C)2013 日本専門家活動協会[事務局:(株)FellowLink]


 
 
 

最新記事

すべて表示
Japa.FellowLink倶楽部 2020年3月1日 #80(最終号)

梅が咲き、春間近を感じる季節になりました。 新型肺炎の感染リスクが拡大しています。ご留意下さい。 Japa.FellowLink倶楽部[毎月1日発行]”最終号” をお届けします。 全号のアーカイブはこちらでご覧頂けます。...

 
 
 
Japa.FellowLink倶楽部 2020年2月1日 #79

寒暖の差が大きく体調維持が難しい季節になりました。 新型肺炎の感染拡大のリスクも高っています。お体ご自愛ください。 Japa.FellowLink倶楽部[毎月1日発行]をお届けします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ...

 
 
 
Japa.FellowLink倶楽部 2020年1月1日 #78

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。 Japa.FellowLink倶楽部[毎月1日発行]をお届けします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆◇◆ Japa.FellowLink倶楽部...

 
 
 

© 2020 Japan association for professionals’ activites 

& FellowLink Corp. All Rights Reserved

Japa日本専門家活動協会 [事務局:㈱FellowLink

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-13 神保町藤和ビル6F

bottom of page