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Japa.FellowLink倶楽部 2019年7月1日 #72


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆◇◆ Japa.FellowLink倶楽部 2019年7月1日 #72 ◆◇◆ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

梅雨らしい梅雨の季節がやってきました。災害が起こらないことを祈念いたします。 Japa.FellowLink倶楽部[毎月1日発行]をお届けします。

INDEX ----------------------------------- 1.コラム:「説話の形成と周縁 古代編」を読んで 2.ブログ:令和の年金騒動 3.お知らせ・案内・活動紹介 4.関連News & Topics 5.つぶやき(編集後記に代えて) --------------------------------------- ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【1.コラム:「説話の形成と周縁 古代編」を読んで ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 過日、地方自治体の職員をしながら個人としては考古学の研究者として頑張っている方

から、執筆者の一人として名を連ねている「説話の形成と周縁」(5月31日初版発行)

という本が出版されたと教えられたので、早速、ネットで注文して入手した。

この分野の本を読むのは久しぶりで、取り上げられているそれ

ぞれの事例が当該分野においてどの程度の位置づけにあるかも

分からないまま、独特の言い回し、語彙に戸惑いながらも通読

しました。

本の帯に「風土記・万葉集から、日本霊異記・今昔物語まで 

物語・和歌・美術・宗教との関わりの中で、説話はいかに生み

出され定着したのか」とあり、歴史好きにはなかなか興味をそ

そります。この本は、「自分の都合のいいもの、分かるものだ

けが取り入られる」ことを避けるために、歴史学と文学の研究者が同じ土俵(研究会)

でその思考過程をさらけ出す中で刺激しあった成果を原稿化した成果のようです。

この異なる分野、多様な分野の専門家と接することの良さは、かって学際的シンクタン

クに身においた者として良く分かります。自らの出自分野を超えたものの見方・考え方、

論理展開、手法、数学のレベル等を見るにつけ、自らを顧りみたものです。ものづくり

の現場でも、異分野の研究者と技術者が融合する場こそがイノベーションを生む環境と

して重要だと指摘してされています。

さて、そもそも「説話」とは何か。編者の一人は序論の中で「話説を話の伝承とすれば、

誰かが話し、それを聞いた誰かが別の人に話し、というふうにして、その社会のものに

なったのが伝承である」と記しています。ある意味で「創作」の連鎖・重畳化かもしれ

ません。見えたあるいは残された「事実」「史実」だけが「真実」ではない。そこを埋

めるには、いかに解釈するか、仮説を立て推定するかといったこと作業が加わります。

歴史学、文学であり、理学・工学であれ、通底においては変わらないことに気づかされ

ます。

「史実」が明らかでない「創作」的「伝承・説話」、さらには「物語」とは一体、何か。

「史実」を超えた「創作」とは何か。願望が創作を生むのか、聞きたいこと、信じたい

ものが伝承・説話化され残るのか。文学、芸術、宗教、政治等においては伝承、説話が

なじみやすいのかもしれません。

伝承する人間の記憶は当時の「メディア」として最も確実であったとの指摘(第四章)

がなされていますが、その記憶容量からして確かにその通りと納得です。デジタルの究

極はアナログになると、かって、あるメーカーの方に教えられたことを想起しました。

「文章は経国の大業なり」(第十章)も現代に引き直して身につまされます。

現在、国内外において、歴史的事実が隠蔽・改ざんされ、フェイク情報が流され、いつ

のまにか、歪んだ情報で満たされた社会において、意図された社会のものとされる「説

話」化が進んでいるのかもしれません。歴史と思考の原点・交点に挑んでいるかのよう

に思われる本書を通読しながら、いろんな事を考えさせられました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【2.ブログ:令和の年金騒動 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 年金騒動が起きていますが、今更の感ありです。事実そして確実視される将来を認識・

共有せず、願望的な期待に基づく対応の先送りの繰り返しは避けて欲しいものです。

そういう思いで、改めて、年金を取り巻く事実的環境をしたためました。ご一読頂けれ

ば幸甚です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【3.お知らせ・案内・活動紹介】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ▼当協会主催の「第5回 Japaフォーラム <地方創生の課題その5 次代の環境の視点

から~>を8月21日に開催致します。皆さまからのご要望を反映した開催要領は下記の

通りです。

開催案内並びに参加お申し込みは、こちらをご覧下さい。ご参加をお待ちしています。  ■論点提起   ○SDGsからみた地⽅創⽣の課題     玉木欽也⽒︓⻘⼭学院Hicon 代表取締役・⻘⼭学院⼤学経営学部教授   ○地域IoTからみた地⽅創⽣の課題     木村聡⽒︓⽇本電気㈱ クロスインダストリー事業開発本部シニアマネージャー   ○ITS/MaaSからみた地⽅創⽣の課題     前川誠⽒︓インターネットITS協議会 事業推進戦略会議 議⻑、名古屋大学非常勤講師

▼当協会は、地方創生の実践として、民主導・行政支援型の「大磯地方創生事業推進コ

ンソーシアム」の設立に向けて、大磯町をフィールドに地方・地域の課題解決型事業等

を実践したい企業、団体、個人(事業主、専門家等)を募集しています。

募集のご案内や参加お申込はこちらをご覧下さい。

▼当協会の会員が関わる各種イベント等の開催案内を随時お寄せ下さい。

 Social Collaboration Networkの一環として、本メルマガあるいは当協会のHPの「お

 知らせ」、「イベント情報」ページ等に、ご連絡頂いた開催案内をアップさせて頂き

 ます。

▼当協会は、当協会の活動の一環として、「知のアーカイブ」 を行っています。自薦他

薦を問わず、アーカイブをしておくべき、あるいはアーカイブして欲しい専門知、資料、

サイト等を事務局までご連絡ください。

▼当協会は、随時、会員の募集を行っています。お問い合わせ、お申し込みは本mailに

返信頂くか、お問合せフォームよりお願いいたします。  1.特別会員(連携団体等):入会金、年会費ともに無料     当協会は、多様な専門家団体や専門的企業等と連携・協業しつつ、専門家個人

    の活躍の場づくりを進めていきたいと考えています。  2.賛助会員(企業等):入会金 5万円(1口以上)、年会費 5万円     当協会は、当協会の目的に賛同し援助いただく企業等に賛助会員となって頂き、

    当協会の「協賛」等、賛助会員の活動を支援させて頂きます。  3.正会員(専門家個人):入会金 1万円、年会費 1万円 ※本年度入会者は入会金免除

               ※賛助会員・特別会員所属の専門家の方は入会金免除

    当協会は、専門家個人として活動したい方、副業・復業をしたい方、独立・退

    職してフリーランス・自営業・起業等を考えている方あるいはすでにされてい

    る方々の活動を支援するプラットフォームとなることをめざしています。  詳細はこちらをご覧下さい。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【4.関連 News & Topics】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 131億年前の初期宇宙における銀河の合体をアルマ望遠鏡が観測、sorae、2019/6/18

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【5.つぶやき(編集後記に代えて)】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 令和の年金騒動の発端となった審議会の報告書が政府のスタンスと違うので受け取れな

いとのことであるが、それでは数多ある審議会、委員会等の存在価値は奈辺にあるのか。

面会記録や議事録・メモを残さないとのことであるが、そのような仕組みで行政は成り

立つのか。現代に於いて、史実が伝承・説話になるのが許されるのだろうか。逆回転す

る流れに、・・・。

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